
ねえゆう、はやぶさ2って、宇宙から何を持って帰ってきたの?

実はね、遠くの小惑星から、小さな石や砂のつぶを持って帰ってきたんだよ
はやぶさ2が持ち帰ったのは、リュウグウの小さなつぶ


探査機「はやぶさ2」は、地球から小惑星「リュウグウ」まで何年もかけて旅をしたんだよ

しょうわくせいって、なあに?

惑星よりずっと小さい、岩でできた天体だよ。リュウグウも、太陽のまわりをぐるぐる回っているんだ

はやぶさ2は、リュウグウの表面から黒っぽい砂や石のつぶを集め、地球へ持ち帰ったよ

にゃんと!! こんな小さなつぶなら、みいでも集められそう!

みいなら、ちょっと行って、ぱぱっと集めて帰ってくるよ!

ふふ、そう思うよねえ。でも、宇宙船で何年もかけて遠くまで行くのが、とても大変なんだよ

クッキーをちょっとくだいたかけらでも、どんな材料で作ったか調べられるよね

またクッキーにたとえたけど、あのつぶは大切な手がかりなんだね
どうやって、ふわふわの小惑星から取ったの?


にゃんで、そんな小さいつぶしか取れなかったの?

リュウグウは重力……ものを引っぱる力が、とっても弱いんだ

だからはやぶさ2は、長くとまらずに、そっとふれるように近づいて、つぶを集めたんだよ

みいがリュウグウの上でジャンプしたら、そのまま宇宙へ飛んでいっちゃいそう!

そうかもしれないねえ。だから、はやぶさ2はそっと近づいたんだ

そっとふれたあとも、まだ何かあるんだ……!

それから、小さなくぼみを作って、表面の下にあったつぶも、もう一度集めたんだよ

表面の下って、地下ってこと?

そう、地面より下にあった、太陽の光にあまりあたっていないつぶなんだ

光にあまりあたっていないつぶも、集められたんだね
小さなカプセルは、どうやって地球へ帰ったの?


はやぶさ2の本体は、つぶが入った小さなカプセルを地球の近くまで運んだんだ

カプセルだけが、地球の空気の中へ飛びこんで、地上へもどってきたんだよ

にゃんと!! 燃えちゃわなかったの?

心配になるよね。……ぼくがそばにいるよ

うん……つぶを守るものなんだね

カプセルは、大事なクッキーをつぶさないための、丈夫な入れ物みたいなものなんだ

「宇宙からのお届け箱」って、どこへ届くの?

オーストラリアの砂漠に落ちてきたカプセルを、はかせたちが見つけ、大切に回収したんだ

お届け箱ときいたら、中のおやつを先に見たくなるねえ……ふわ……

ちゃんと届いてよかった! でも、それ、おやつじゃなくて博士さんの宝ものだー!
そのつぶから、太陽系のむかしを読める


あのつぶを研究室で調べると、太陽系のむかしがわかるかもしれないんだ

できたばかりのころの材料を知る手がかりになるんだよ

研究室で調べると、何がわかるの?

にゃんで、そんな昔のことがわかるの?

つぶの中には、炭素をふくむ物質や、水にかかわる成分が見つかっているんだよ

古いレシピの粉が少しだけ残っていたら、どんな料理だったか想像できるよね

リュウグウのつぶは、太陽系の「むかしのレシピ」の手がかりなんだね!

にゃんと!! 太陽系のいちばん最初のおやつのレシピなんだね!

食べられないけれど、すごく大事な手がかりだよ

地球の水がどこから来たのか、まだ全部はわかっていないんだ

リュウグウの研究が、その手がかりのひとつになっているんだね
ねこ換算


はやぶさ2が持ち帰ったつぶは、ぜんぶ合わせても、ぼくの体重の1000分の1くらいしかないんだ

にゃんと!! そんなにちょっとなの!?

ねこの頭にのる、小さなビスケットのかけらくらいの重さだよ。それでも、宇宙の大むかしを教えてくれる宝ものなんだ
3ぎょうまとめ
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はやぶさ2は、小惑星リュウグウの表面と地下から、黒っぽい砂や石のつぶを集めて持ち帰った
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重力が弱いリュウグウには、長くとまらず、そっと近づいてつぶを集めた
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小さなつぶを調べると、太陽系ができたころの材料を知る手がかりになる
きょうのナゾ

地球の水は、リュウグウみたいな小惑星から来たのか、まだわからないの?

うん。リュウグウのつぶだけでは、まだ答えを決められないんだ

ほかの隕石や小惑星も、調べているの?

そう。少しずつ手がかりを集めているところなんだよ
つぎはこれ!
おとなメモ(おうちの方・先生へ)
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「小惑星の地下」という表現は、地球のような深い地層を指すものではありません。はやぶさ2は人工クレーターを作り、表面下から露出・飛び出したと考えられる物質を、その周辺で採取しました。本文では子供にわかりやすいよう「地面より下」と単純化しています。太陽の光や宇宙環境の影響をまったく受けていないと断定するものでもありません。
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「そっと近づいた」は、探査機がリュウグウ表面へ短時間だけ接触するタッチダウン運用を子供向けに言い換えたものです。実際には、サンプラーホーンが表面に触れる瞬間に弾丸を発射し、跳ね上がった試料を集めました。具体的な採取装置の仕組みは本文では省略しています。
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「ふわふわ」は、リュウグウが低密度で空隙の多い天体であることを表す比喩です。表面は大きな岩塊でごつごつしており、やわらかなスポンジのような天体という意味ではありません。
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「リュウグウの上でジャンプしたら、そのまま宇宙へ」は、重力の弱さを伝える想像です。実際にリュウグウから離れて戻れなくなるかどうかは、ジャンプで得た速度や向きによって決まり、どんなジャンプでも宇宙へ飛び出すわけではありません。
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帰還カプセルは、はやぶさ2本体そのものではなく、試料を格納した小型カプセルです。はやぶさ2本体はカプセル分離後も別の探査を続けています。
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カプセルは大気圏再突入時に表面が非常に高温になります。「燃えなかった」は、耐熱シールドなどで内部の試料を守りながら帰還できた、という子供向けの表現です。
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リュウグウ試料から見つかった炭素をふくむ物質や水にかかわる成分は、生命そのものの発見を意味しません。また、それだけで地球の水・生命の起源を確定するものでもなく、他の隕石・小惑星探査結果と比較しながら研究が進められています。
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試料の総重量は、JAXAが公表した値(約5.4g)をもとにしています。「ねこ換算」はゆうの体重を約5kgと仮定した概算です(5.4g ÷ 5,000g ≒ 1,000分の1)。
参考にした資料
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JAXA はやぶさ2プロジェクト: https://www.hayabusa2.jaxa.jp/
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JAXA 宇宙科学研究所 — リュウグウは水、有機物に富む始原的な小惑星だった: https://www.isas.jaxa.jp/topics/002891.html
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JAXA 宇宙科学研究所 — 小惑星探査機「はやぶさ2」: https://www.isas.jaxa.jp/missions/spacecraft/current/hayabusa2
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JAXA — 小惑星探査機「はやぶさ2」帰還カプセルの回収について: https://www.jaxa.jp/press/2020/12/20201206-1_j.html
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JAXA — Asteroid Explorer “Hayabusa2”: https://global.jaxa.jp/projects/sas/hayabusa2/index.html
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JAXA はやぶさ2プロジェクト — リュウグウの重力: https://www.hayabusa2.jaxa.jp/en/topics/20181225e_AstroDynamics/
(最終更新日: 2026-09-03)