
ねえゆう、宇宙エレベーターって、ボタンをおしたら宇宙まで行けるの?

おもしろいところに目をつけたね。実はそれ、まだ実現していない、みんなのアイデアなんだ。
宇宙までのびる「ひも」をのぼるアイデア


宇宙エレベーターはね、地球から宇宙まで、長いケーブルをのばすんだ。

うんうん!それで、それで?

そのケーブルを、昇降機がのぼる仕組みだよ。

しょうこうき?

ケーブルにつかまって、ゆっくり上がったり下がったりする乗り物のことだよ。

宇宙まで伸ばした、長ーい爪とぎタワーだと思ってごらん。

にゃんと!!てっぺんでねこじゃらしふったら、地球から見えるかな!?

ふふっ、地球からふったらおおさわぎだねえ。

みいのじゃらし、星より目立っちゃうかも!

そ、そんなにふらないでー!

うーん、地上からじゃ小さすぎて見えないだろうねえ。

えー、そうなの?ざんねん。

でも、まだ図面と計画があるだけで、本物のタワーはどこにもないんだ。
地球が回ると、ひもがピンとのびる?


にゃんで、ひもがたおれずにまっすぐ立っていられるの?

地球はくるくる回っているよね。その回る力を使うんだ。

うん、回る力ね。つづき聞かせて!

ケーブルの先っぽに重いおもりをつけて、遠くまでのばす。すると、ぐるぐる回るいきおいで、ケーブルがピンと張るんだよ。

みいのしっぽを速くぐるぐる回すと、ピンとのびるのと似ているね。ほら。

もう!しっぽで説明しないでよ!

おっと、ごめんごめん。回すのはやめるね。

あ、わかった!回る力でピンとなるんだね!

ケーブルの根もとは赤道のあたりに、先は静止軌道という場所より、もっと外に置く計画なんだ。
ロケットより、ゆっくり何度も運べるかも


ロケットは一回飛ぶのに、たくさんの燃料を使うよね。

ほんと?それで、どうやって上がるの?

でも宇宙エレベーターなら、電気の力でゆっくりのぼって、荷物を何度も運べるかもしれないんだ。

そう考えている博士もいるよ。

みい、宇宙までおやつを運ぶお仕事する!

いいねえ。……ぼくのぶんも忘れないでね。

ゆう、またおやつの話になってるよ!

ただ、いつ本物ができるかは、まだだれにも分からないんだ。
でも、ひもが切れないほど強くできる?


ねえ、そんなに長いひも、切れちゃわないの?

そこが、いちばん大きな課題なんだ。細い糸で重いおやつ箱を持ち上げようとしても、糸が切れちゃうよね。

あ、みいの毛糸ならどう?

お、いい考えだねえ。どれくらいじょうぶなのかな?

みいのたからものだもん、じょうぶだよ!

そっか。でもその毛糸じゃ、まだぜんぜん強さが足りないなあ。

えー、みいの毛糸でもダメなの?

数万キロメートルもの長さで、しかも宇宙ごみや雷、風や振動にも耐える材料。

うわ、そんなに大変なんだ……。

……うん。ゆうはそばにいるよ。

そんな材料は、まだ見つかっていないんだ。

うん、聞いてるよ。

だから今は、アイデアの段階なんだよ。

なんだ、まだお話の途中なんだね。よかった。
ねこ換算


地上から静止軌道までは、約3万6千キロメートル。

体の長さ50センチメートルのねこを、なんと約7200万匹、一列にならべた長さなんだ。

にゃんと!! そんなにたくさんのねこ、見たことない!

しかもケーブルの計画は、そこよりもっと外まで伸ばすことになるよ。
3ぎょうまとめ
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宇宙エレベーターは、地球から宇宙までケーブルをのばし昇降機で運ぶ、まだ実現していないアイデア
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地球の回転と先端のおもりでケーブルを張る仕組みが考えられている
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じゅうぶん強くて長いケーブルの材料が見つかっていないから、実際に使うには、まだ課題がたくさん残っている
きょうのナゾ

ねえ、できるのはいつなの?まだだれもわからないの?

うん、今はまだだれにもわからないんだ。

わくわくするね!みいも考えてみる!

軽くて強い材料を、たくさん、長く、安全に作れるようになったときが、そのはじまりかもしれないね。
つぎはこれ!
おとなメモ(おうちの方・先生へ)
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宇宙エレベーターは、現時点で実現していない構想です。本文は「まだ作られていない未来のアイデア」であることを一貫して明示しています。
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静止軌道は赤道上空 約35,786kmです。実際のケーブル案では、遠心力で張力を確保するため、静止軌道よりさらに外側(数万〜数十万km)まで延ばす設計が多く検討されています。
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本文中の「ケーブルの先のおもり」「地球の回転でピンと張る」は、静止軌道エレベーター構想の基本原理を単純化した説明です。実際には重心(バランス点)を静止軌道付近に置く設計や、カウンターウェイトの詳細設計など、より複雑な力学的検討が必要です。
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カーボンナノチューブなどの高強度材料は候補として研究されていますが、必要な長さ・均一性・安全率を満たす実用レベルのケーブルはまだ実現していません。加えて、宇宙ごみとの衝突、気象(風・雷)、振動制御、建設コスト、運用ルールの整備なども大きな課題です。
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「ねこ換算」の根拠: 地上から静止軌道までの距離 約35,786km ÷ ねこの体長 0.5m ≒ 約7,157万匹。本文では概数として「約7200万匹」としています。
参考にした資料
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NASA Science — Basics of Space Flight: Planetary Orbits(地球同期軌道・静止軌道): https://science.nasa.gov/learn/basics-of-space-flight/chapter5-1/
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NOAA NESDIS — Geostationary Satellites(静止軌道の高度 約35,786km): https://www.nesdis.noaa.gov/our-satellites/currently-flying/geostationary-satellites
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International Space Elevator Consortium: https://www.isec.org/
(最終更新日: 2026-08-11)