4コマ「ロケットはどうして飛ぶの?」。1コマ目みい「ランドセルをロケットにしたら、学校へひとっとび?」、2コマ目ゆう「ロケットは、ガスを後ろへ出した反作用で進むんだよ」、3コマ目みい「模型で登校実験! 出発ー!」、4コマ目みい「着いた!」、ゆう「教室へは、階段を下りてね」
みいみい

ゆう、見て! 風船ふくらませて手をはなしたら、ぴゅーってとんでったよ!

みいみい

ねえゆう、ロケットっておもそうなのに、にゃんで空へ飛べるの?

ゆうゆう

飛ぶしくみが気になるね。後ろへガスをふく力で、前へかうんだよ。

ロケットは、後ろへガスをふいて前へすす

ロケットはどうして飛ぶの?(ロケットは、後ろへガスをふいて前へ進む)
ゆうゆう

ロケットは、下や後ろへあついガスを、いきおいよくふき出すんだ。

みいみい

下へふいたのに、ロケットは上へ行くの? にゃんと!!

ゆうゆう

そうだねえ。風船をはなすときも、空気は後ろへ出ていったよね。

みいみい

あっ、反対はんたいへ行くのは、風船と同じなんだね!

みいみい

風船、しっぽでつかまえたらくるくる飛んじゃった!

みいみい

ロケットも、くるくる回りながら飛ぶの?

ゆうゆう

うん。それを反作用はんさようというんだ。何かをすと、反対からかえされるんだよ。

ゆうゆう

くるくるしたら、まっすぐ進めないよね。だからノズル(ガスの出口)で、ふく先をそろえるんだよ。

みいみい

そっか! だから上へまっすぐ飛べるんだー!

空気がない宇宙うちゅうでも、ロケットは進める

ロケットはどうして飛ぶの?(空気がない宇宙でも、ロケットは進める)
みいみい

でも宇宙には空気がないよ。何を押すの?

ゆうゆう

空気を押しているわけではないんだ。

ゆうゆう

ロケットが、じぶんでんだガスを後ろへ勢いよく出すと、反対へ進むんだよ。

みいみい

自分でもってきたガスを、後ろへぽーいってするんだね。

ゆうゆう

そうなんだ。ガスをつくる材料ざいりょうを、自分でタンクに積んで出発しゅっぱつするんだ。

みいみい

じゃあみいが宇宙で「ふーっ」ていきをふいたら、ロケットみたいに進めそう!

みいみい

すっごくはやく飛べちゃう! びゅーんって!

ゆうゆう

少しだけ反対へうごくよ。でもロケットは、ずっと多くのガスをはやく出すんだ。

みいみい

えーっ、少しだけなの? ひこうきとはちがうの?

ゆうゆう

飛行機ひこうきは空気を使つかうけれど、ロケットは空っぽの宇宙でも進めるんだね。

みいみい

空っぽでも、びゅーん! だー!

地球ちきゅうから飛び立つには、重力じゅうりょくより強く押す

ロケットはどうして飛ぶの?(地球から飛び立つには、重力より強く押す)
みいみい

地球って、ずっと下へ引っぱるんでしょ? 落ちてきたらどうしよう…。

ゆうゆう

……うん。

ゆうゆう

大丈夫だよ。重力より強く上へ押せば、少しずつ高く行けるんだ。引っぱる力は、ずっと働いているけどね。

みいみい

よかった。そんな強い力を出すんだね。

ゆうゆう

ち上げのロケットは、たくさんの燃料ねんりょうを積むから大きくて、高さがやく98mあるものもあるよ。

みいみい

98mって、どのくらい?

ゆうゆう

体長50cmのねこを、はなからしっぽまで約200ひき、たてにならべた高さだね。

みいみい

200匹が、空までずらーっと! すごい!

ゆうゆう

使いわったところを切りはなすとかるくなるんだ。ぼくをち上げるなら、ロケットがたくさんいるねえ。

みいみい

ゆう、ロケットに持ち上げてもらう話じゃないよ!

みいみい

燃料タンクじゃないんだから。でも、軽くするのは大事だいじなんだね。

行きたい場所ばしょへ向けて、力の向きをえる

ロケットはどうして飛ぶの?(行きたい場所へ向けて、力の向きを変える)
みいみい

月まで、まっすぐびゅーん! と行こうよ!

ゆうゆう

いいねえ。でも、ロケットはガスをふく向きも少し変えられるんだ。

みいみい

向きを変えるって、どういうこと?

ゆうゆう

すると、ロケットが進む向きも変わる。宇宙の道をえらべるんだよ。

みいみい

空へ上がるだけじゃないんだね。

ゆうゆう

うん。地球のまわりを回るには、よこ向きにも、とても速く進む必要ひつようがあるんだ。

みいみい

横にも速く? まっすぐじゃないの?

ゆうゆう

上へ進む力と、横へ進む力を使って、人工衛星じんこうえいせい(地球のまわりを回る道具)や月への道をえらぶんだね。

みいみい

ロケットは、宇宙の道案内あんないもできるんだー!

ねこ換算

ゆうゆう

高さ約98mの大きなロケットは、体長50cmのねこ約200匹ぶんだよ。

みいみい

にゃんと!! ゆうとみいが200匹、空までずらーっと!

ゆうゆう

重い燃料も、いっしょに宇宙へはこぶための大きさなんだね。

3ぎょうまとめ

  • ロケットは、後ろへガスを勢いよく出す反作用で前へ進む

  • 空気を押すのではないから、空気のない宇宙でも進める

  • 重力にけない力と、力の向きで宇宙への道をえらぶ

きょうのナゾ

みいみい

もっと少ない燃料で、月や火星へ行けるロケットはあるの?

ゆうゆう

あるよ。宇宙で電気を使って、少ない燃料で、長いあいだ押しつづけるエンジンが、もう使われているんだ。

みいみい

電気で押すの? にゃんと!!

ゆうゆう

ただし、力は小さいから、地上から飛び立つ大きなロケットとは役目やくめがちがうよ。

みいみい

じゃあ、地上からは飛べないんだね。

ゆうゆう

うん。もっと速く安全あんぜんに行く方法は、今も研究けんきゅう中なんだ。……ワクワクするね

つぎはこれ!

おとなメモ(おうちの方・先生へ)

  • 本文の「反作用」はニュートンの運動の第3法則を子供向けに表したものです。厳密には、ロケットと排気ガスを合わせた系で運動量が保存されるため、ロケットが加速します。

  • 推力は主に排気ガスの運動量によりますが、ノズル出口と周囲の圧力差も寄与します。本文では前者を中心に説明しました。

  • 「燃料」は日常語としてまとめています。液体ロケットは燃料と酸化剤を別々に搭載し、宇宙で燃焼に必要な酸化剤を得るため、自ら運びます。

  • 多段式は常に必須ではありません。大きな速度が必要な打ち上げで、不要な構造を切り離して軽くする代表的な工夫です。

  • 「地球の重力をこえる」は、重力が途中で消える意味ではありません。軌道へ入るには、上向きだけでなく大きな横向き速度も必要です。

  • ねこ換算の根拠: 高さ約98mの大型ロケットを、体長50cm(0.5m)のねことして換算しました。98m ÷ 0.5m = 196匹で、約200匹です。

  • 本文では「ガスをつくる材料をタンクに積む」と簡単に表しました。液体ロケットは燃料と酸化剤を搭載して燃焼させ、熱いガスをノズルから出します。固体ロケットなど仕組みの異なるロケットもあります。

  • 「空気がない」は、ロケットや飛行機が利用できる大気がないという意味です。宇宙空間にもごく薄いガスやちりはあります。

  • ここでの「飛行機」は、空気を取り入れて飛ぶ一般的なジェット機やプロペラ機を指します。ロケットエンジンを使う実験機もあります。

参考にした資料

(最終更新日: 2026-08-11)