
ゆう、見て! 風船ふくらませて手をはなしたら、ぴゅーってとんでったよ!

ねえゆう、ロケットって重そうなのに、にゃんで空へ飛べるの?

飛ぶしくみが気になるね。後ろへガスをふく力で、前へ向かうんだよ。
ロケットは、後ろへガスをふいて前へ進む


ロケットは、下や後ろへ熱いガスを、勢いよくふき出すんだ。

下へふいたのに、ロケットは上へ行くの? にゃんと!!

そうだねえ。風船を放すときも、空気は後ろへ出ていったよね。

あっ、反対へ行くのは、風船と同じなんだね!

風船、しっぽでつかまえたらくるくる飛んじゃった!

ロケットも、くるくる回りながら飛ぶの?

うん。それを反作用というんだ。何かを押すと、反対から返されるんだよ。

くるくるしたら、まっすぐ進めないよね。だからノズル(ガスの出口)で、ふく先をそろえるんだよ。

そっか! だから上へまっすぐ飛べるんだー!
空気がない宇宙でも、ロケットは進める


でも宇宙には空気がないよ。何を押すの?

空気を押しているわけではないんだ。

ロケットが、じぶんで積んだガスを後ろへ勢いよく出すと、反対へ進むんだよ。

自分でもってきたガスを、後ろへぽーいってするんだね。

そうなんだ。ガスをつくる材料を、自分でタンクに積んで出発するんだ。

じゃあみいが宇宙で「ふーっ」て息をふいたら、ロケットみたいに進めそう!

すっごくはやく飛べちゃう! びゅーんって!

少しだけ反対へ動くよ。でもロケットは、ずっと多くのガスを速く出すんだ。

えーっ、少しだけなの? ひこうきとはちがうの?

飛行機は空気を使うけれど、ロケットは空っぽの宇宙でも進めるんだね。

空っぽでも、びゅーん! だー!
地球から飛び立つには、重力より強く押す


地球って、ずっと下へ引っぱるんでしょ? 落ちてきたらどうしよう…。

……うん。

大丈夫だよ。重力より強く上へ押せば、少しずつ高く行けるんだ。引っぱる力は、ずっと働いているけどね。

よかった。そんな強い力を出すんだね。

打ち上げのロケットは、たくさんの燃料を積むから大きくて、高さが約98mあるものもあるよ。

98mって、どのくらい?

体長50cmのねこを、鼻からしっぽまで約200匹、たてに並べた高さだね。

200匹が、空までずらーっと! すごい!

使い終わったところを切り離すと軽くなるんだ。ぼくを持ち上げるなら、ロケットがたくさんいるねえ。

ゆう、ロケットに持ち上げてもらう話じゃないよ!

燃料タンクじゃないんだから。でも、軽くするのは大事なんだね。
行きたい場所へ向けて、力の向きを変える


月まで、まっすぐびゅーん! と行こうよ!

いいねえ。でも、ロケットはガスをふく向きも少し変えられるんだ。

向きを変えるって、どういうこと?

すると、ロケットが進む向きも変わる。宇宙の道を選べるんだよ。

空へ上がるだけじゃないんだね。

うん。地球のまわりを回るには、横向きにも、とても速く進む必要があるんだ。

横にも速く? まっすぐじゃないの?

上へ進む力と、横へ進む力を使って、人工衛星(地球のまわりを回る道具)や月への道をえらぶんだね。

ロケットは、宇宙の道案内もできるんだー!
ねこ換算

高さ約98mの大きなロケットは、体長50cmのねこ約200匹ぶんだよ。

にゃんと!! ゆうとみいが200匹、空までずらーっと!

重い燃料も、いっしょに宇宙へ運ぶための大きさなんだね。
3ぎょうまとめ
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ロケットは、後ろへガスを勢いよく出す反作用で前へ進む
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空気を押すのではないから、空気のない宇宙でも進める
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重力に負けない力と、力の向きで宇宙への道をえらぶ
きょうのナゾ

もっと少ない燃料で、月や火星へ行けるロケットはあるの?

あるよ。宇宙で電気を使って、少ない燃料で、長いあいだ押しつづけるエンジンが、もう使われているんだ。

電気で押すの? にゃんと!!

ただし、力は小さいから、地上から飛び立つ大きなロケットとは役目がちがうよ。

じゃあ、地上からは飛べないんだね。

うん。もっと速く安全に行く方法は、今も研究中なんだ。……ワクワクするね
つぎはこれ!
おとなメモ(おうちの方・先生へ)
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本文の「反作用」はニュートンの運動の第3法則を子供向けに表したものです。厳密には、ロケットと排気ガスを合わせた系で運動量が保存されるため、ロケットが加速します。
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推力は主に排気ガスの運動量によりますが、ノズル出口と周囲の圧力差も寄与します。本文では前者を中心に説明しました。
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「燃料」は日常語としてまとめています。液体ロケットは燃料と酸化剤を別々に搭載し、宇宙で燃焼に必要な酸化剤を得るため、自ら運びます。
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多段式は常に必須ではありません。大きな速度が必要な打ち上げで、不要な構造を切り離して軽くする代表的な工夫です。
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「地球の重力をこえる」は、重力が途中で消える意味ではありません。軌道へ入るには、上向きだけでなく大きな横向き速度も必要です。
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ねこ換算の根拠: 高さ約98mの大型ロケットを、体長50cm(0.5m)のねことして換算しました。98m ÷ 0.5m = 196匹で、約200匹です。
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本文では「ガスをつくる材料をタンクに積む」と簡単に表しました。液体ロケットは燃料と酸化剤を搭載して燃焼させ、熱いガスをノズルから出します。固体ロケットなど仕組みの異なるロケットもあります。
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「空気がない」は、ロケットや飛行機が利用できる大気がないという意味です。宇宙空間にもごく薄いガスやちりはあります。
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ここでの「飛行機」は、空気を取り入れて飛ぶ一般的なジェット機やプロペラ機を指します。ロケットエンジンを使う実験機もあります。
参考にした資料
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NASA Glenn Research Center — Rocket Thrust: https://www1.grc.nasa.gov/beginners-guide-to-aeronautics/rocket-thrust/
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NASA Science — Chapter 3: Gravity & Mechanics: https://science.nasa.gov/learn/basics-of-space-flight/chapter3-2/
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JAXA — H3ロケット: https://www.jaxa.jp/projects/rockets/h3/
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NASA — Space Launch System: https://www.nasa.gov/reference/space-launch-system/
(最終更新日: 2026-08-11)