
ねえゆう、宇宙飛行士って、宇宙でどうやってくらしてるの?

おもしろいところに目をつけたね。実はちゃんと「おうち」があって、そこで毎日仕事をしているんだよ
宇宙飛行士のおうちは、地球のまわりを回るISS


宇宙飛行士たちは、国際宇宙ステーション……略して「ISS」というところでくらしているんだ

ISSって、研究室なの? それとも、おうち?

地球から約400キロメートル上を回っていて、研究室とおうちがいっしょの大きな場所だよ

走りつづける、とても大きなキャンピングカーだと思ってごらん。道は宇宙で、止まって買い物には行けないけどね

えー! 止まれないなら、おやつを買いに行けないじゃん!

そうなんだ。しかも約90分で地球を1周しちゃうんだ

90分で1周!? みいのしっぽも追いつけないよ!

速く走っているように見えて、実はね……地球のまわりを「落ちながら」回っているんだよ

落ちてるのに、ぶつからないの?

うん。落ちる速さと進む速さがちょうどよく釣り合うと、地面に落ちずにぐるぐる回りつづけられるんだ
ごはんも、ねるのも、ふわふわしない工夫


ねえゆう、ごはんはどうやって食べるの?

ISSの中は、物がふわふわ浮いてしまうんだ。だから食べ物は袋や容器に入れておくんだよ

飲み物も、ストローのついた袋から飲むの?

うん。飲み物も、ストローのついた袋から少しずつ飲むんだ

食べ物が飛んでいく前に、袋も自分もとめておくんだよ

じゃあ、クッキーが飛び出してきても、口を開けて待ってればいいんだね!

ぼくは口を開けて待ってればいいねえ……

ゆう! それだと、ほこりも口に飛んでくるよ!

た、たしかに。食べ物は袋に入れて、体もとめておくんだね

ねるときも、体をとめておくんだね。

そうだよ。体が浮いてどこかにぶつからないように、寝袋を壁にとめてねむるんだ
トイレとおふろは、どうするの?


シャワーは浴びるの?

いや、シャワーは使わないんだ。水滴があちこちへ飛んでしまうからね

にゃんと!! おふろで犬かきしたら、ずっと回れそうなのに!

みいなら、ずっと泳いでいられそうだねえ

でも、水滴が飛び散ると大変なんだね。

水滴が散らばっちゃうから、宇宙ではおふろは作れないんだ

ぬれタオルで体をふいて、水も大切に使うんだね。

そうなんだ。水はとても貴重だから、何度も大切に使うんだよ

おしっこなども、きれいな水にもどすの!?

ISSでは、おしっこなどをきれいにする装置で、何度も水に戻して使っているんだよ

宇宙まで水を運ぶのは大変だから、あるものを工夫して大切に使ってるんだね。よかった!
毎日2時間くらい、体をきたえる


宇宙飛行士は、毎日2時間くらい体をきたえるの?

うん。ランニングマシンや自転車、体をひっぱる器具で、毎日2時間くらい体をきたえるんだよ

浮いてるだけなら、らくちんそうなのに。にゃんで?

ふわふわおひるねしほうだいだと、らくちんだろうねえ

体重がかからないと、ほねや筋肉がだんだん弱くなるんだ。地球に帰ったあとも元気に動けるよう運動するんだよ

ほねや筋肉が弱くなるの、ちょっとこわいな……

でも、毎日きたえているなら、少し安心だね

体にのしかかる見えない重さがお休みの日は、体の「筋肉チーム」に毎日れんしゅうしてもらう感じだね

みい、天井までジャンプできそう!

ぼくも毎日運動するなら、おやつをもう1つ食べても……

ゆう! 運動の話なのに、またおやつ!?
ねこ換算


ISSまでの高さ、約400キロをねこ換算するとね。ゆうとみいを鼻からしっぽまで、たてにならべたら約80万匹ぶんなんだ

にゃんと!! 80万匹!? そんなにたくさん!

そのくらい高いところを、宇宙飛行士のおうちがぐるぐる回っているんだよ
3ぎょうまとめ
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宇宙飛行士は、地球から約400km上を約90分で回るISSでくらしている
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食べ物・水・体を固定する工夫で、ふわふわ浮く暮らしを安全にしている
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骨や筋肉が弱らないよう、毎日2時間くらい体をきたえている
きょうのナゾ

ねえ、もっと長く宇宙でくらしたら、体はどうなるの?

長く宇宙でくらすと、ほねや筋肉、目や体の中にどんな変化が起きるのか、まだ研究の途中なんだ

わかっていることもあるけど、長い滞在のことは全部わかっていないんだね?

うん。火星のような遠い場所への長い旅を、どうすれば安全にできるのかも、今も研究がつづいているんだよ

答えが見つかる日を、みいもワクワクしながら待ってる!
つぎはこれ!
おとなメモ(おうちの方・先生へ)
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「無重力」は重力がゼロという意味ではありません。ISS付近にも地球の重力はほぼそのまま働いており、ISSと乗組員が地球のまわりを自由落下し続けることで、体重を感じない「微小重力」の状態になります。本文の「落ちながら回っている」という説明はこの仕組みを子供向けに単純化したものです。
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本文の「落ちる速さと進む速さがちょうどよく釣り合う」は比喩です。実際には、ISSが横向きの速い動きを保ちながら地球へ自由落下し、地球の表面が曲がって遠ざかるため、地面にぶつからず周回します。
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ISSの高度(約400km)や周回時間(約90分)は、軌道の維持・補正により変動するため代表値として扱っています。
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食事はすべてが袋入りではなく、お湯で戻す食品やトレーに固定する容器など複数の形があります。ストロー付き袋で飲む説明は、浮遊を防ぐ工夫の代表例として単純化しています。
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「宇宙ではおふろは作れない」は、ISSでの生活についての単純化です。水滴が船内に浮かんで機器に入りうるため、宇宙飛行士はぬれタオルなどを使って体を清潔にします。
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ISSでは水再生システムにより、尿・湿気・手洗いなどから回収した水を処理して再利用しています。ただし完全に閉じた循環ではなく、地上からの補給や部品交換も必要です。
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無重力では骨密度・筋肉量の低下などが起こりうるため、運動は健康管理の重要な一部です。運動だけで宇宙滞在の影響を完全になくせるわけではなく、個人差や医学的な管理も行われています。
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「まだわからない」は、宇宙滞在の影響が何もわかっていないという意味ではありません。骨・筋肉・視覚などに変化が起こりうることは知られていますが、長い滞在での変化の大きさや個人差、体の複数の仕組みへの影響は研究中です。
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ねこ換算はISSの「地上からの高さ」を、体長50cmのねことして換算した概算です(400,000m ÷ 0.5m = 80万匹)。ISSが地表の真上で静止しているという意味ではありません。
参考にした資料
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NASA — International Space Station: https://www.nasa.gov/international-space-station/
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NASA — Living in Space: https://www.nasa.gov/humans-in-space/living-in-space/
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NASA — Space Station Research and Technology: https://www.nasa.gov/international-space-station/space-station-research-and-technology/
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JAXA 有人宇宙技術部門 — 国際宇宙ステーション(ISS): https://humans-in-space.jaxa.jp/iss/
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JAXA 宇宙日本食: https://humans-in-space.jaxa.jp/life/food-in-space/japanese-food/
(最終更新日: 2026-08-11)