4コマ「空はどこから「宇宙」になるの?」。1コマ目みい「空と宇宙の境目に、線があるの?」、2コマ目ゆう「本物の線はないよ。高さ100キロを目安にすることはあるんだ」、3コマ目みい「100キロの高さ、積んでみる!」、4コマ目ゆう「教室の天井、先にギブアップだねえ」
みいみい

ねえゆう、空はどこまで上がったら宇宙うちゅうなの?

ゆうゆう

気になるよね。空と宇宙の間には、じつは線がないんだよ

空と宇宙の間に、くっきりした線はない

空はどこから「宇宙」になるの?(空と宇宙の間に、くっきりした線はない)
みいみい

空の青いところがわったら、宇宙なの?

ゆうゆう

上へ行くほど、空気は少しずつ少なくなるんだ

みいみい

じゃあ、ある高さで、ぱたんと空気がなくなるわけじゃないの?

ゆうゆう

そうなんだ。自然しぜんの中には、くっきりした線はないんだよ

みいみい

じゃあ、空と宇宙のさかい目は、見えないの?

ゆうゆう

スープに水を少しずつまぜる感じかな。ここから水、とめにくいね

ゆうゆう

うすいスープなら、何はいでもあじ見して……

みいみい

ゆう! スープじゃなくて宇宙の話だー!

高さ100kmを「宇宙のはじまり」にすることが多い

空はどこから「宇宙」になるの?(高さ100kmを「宇宙の始まり」にすることが多い)
みいみい

でも、宇宙へ行った記録きろくには、宇宙にいたって書くよね?

ゆうゆう

そこで人は、共通きょうつう目安めやすを決めたんだ。地上から100km上だよ

みいみい

その目安には、名前もあるの?

ゆうゆう

この目安を、カーマン・ラインかーまん・らいんぶことがあるんだ

みいみい

見えないスタート線なら、みいにも見せてよ!

ゆうゆう

そう思うよね。みんなで記録をくらべるための、約束の目安なんだねえ

みいみい

ゆう、空に本物の線が引いてあると思ってるの?

ゆうゆう

線は本当にないし、空気の壁でもないよ。みんなが同じ物差しものさしで記録をくらべる、約束の目安なんだ

80kmという決め方もある

空はどこから「宇宙」になるの?(80kmという決め方もある)
みいみい

100kmなら、答えはひとつに決まったね?

ゆうゆう

じつはね……80kmくらいを目安にすることもあるんだ

みいみい

にゃんと!! じゃあ、どっちが本当なの?

ゆうゆう

どちらも、使い道に合わせた目安なんだよ

みいみい

目安が二つもあると、みいは迷っちゃうよ!

ゆうゆう

えんぴつの物差しと、料理りょうり計量けいりょうカップみたいなものだね

みいみい

あ、空に100km線と80km線を引くんじゃなくて、使い道で目安を選ぶんだね!

ゆうゆう

空気が少しずつわるから、決め方が一つだけではないんだ

宇宙に入っても、空気はすぐゼロにならない

空はどこから「宇宙」になるの?(宇宙に入っても、空気はすぐゼロにならない)
みいみい

100kmをこえたら、空気はぜんぶなくなるの?

ゆうゆう

まだ、ほんの少しのこっているよ。上ほど、ものすごくうすいけれどね

みいみい

およそ400km上の国際宇宙ステーションこくさいうちゅうすてーしょんにも、少し空気があるの? それで、だいじょうぶ?

ゆうゆう

……うん。心配になるよね。ぼくがそばにいるよ

みいみい

宇宙ステーションも、空気にちょっぴりされてる!

ゆうゆう

宇宙にいても、地球ちきゅうの空気のはしっこにつつまれ、少しずつすすみをじゃまするから、ときどき高いところへ上げ直すよ

みいみい

宇宙へ行くと、重力じゅうりょくはなくなるんじゃないの?

ゆうゆう

重力はまだあるよ。宇宙ステーションは地球のまわりをつづけているから、ふわふわに見えるんだ

みいみい

重力はなくならないんだね。ふわふわの理由もわかったよ!

ねこ換算

ゆうゆう

100kmは、1.5mジャンプするねこおよそ6万7,000回ぶんだよ

みいみい

にゃんと!! 休まずんでも、宇宙は遠いね!

ゆうゆう

1びょうに1回ずつ跳んでも、およそ18時間半かかる計算だね

3ぎょうまとめ

  • 空気は上へ行くほど少しずつうすくなり、空と宇宙に自然な線はない

  • 高さ100kmは、宇宙の始まりとしてよく使われる約束の目安

  • 80kmという目安もあり、宇宙でもごく薄い空気は残っている

きょうのナゾ

みいみい

うすい空気のいちばん上は、毎日同じ高さなの?

みいみい

太陽たいようの元気さで、うすい空気はふくらんだりちぢんだりするの?

ゆうゆう

うん。太陽の元気さなどでふくらんだり縮んだりし、いつどれほどかはまだむずかしいんだよ

みいみい

それ、人間の博士はかせたちにも、まだぴったりはわからないことなんだね!

つぎはこれ!

おとなメモ(おうちの方・先生へ)

  • 地球大気に絶対的な上端はありません。大気密度は高度とともに連続的に低下するため、「高度100kmから大気がない」という説明は単純化です。

  • カーマン・ラインは、国際航空連盟(FAI)が宇宙飛行の記録上の境界に用いる高度100kmの目安です。自然界の不連続面でも、世界共通の法的境界でもありません。

  • 米国の一部機関・制度では、50マイル(約80km)を宇宙飛行の基準としてきました。本文の「使い道に合わせた目安」は、その違いを小学生向けに単純化した表現です。

  • ISSは高度約400kmの熱圏を周回します。ごく薄い大気による抵抗で高度が下がるため、定期的に軌道を上げ直します。大気圏内であることと宇宙空間であることは両立します。

  • 無重量に見える状態は、境界を越えて重力が消えるためではありません。ISSと搭乗者が地球の周りを一緒に自由落下しているためです。

  • ねこ換算の根拠: 100,000m ÷ 1.5m = 約66,667回。1回を1秒とすると約18.5時間です。

参考にした資料

(最終更新日: 2026-08-11)