
ねえゆう、火星に町を作って、みんなで住めるの?

気になるよね。すぐ外で暮らすのはむずかしいけど、方法を考えているんだ
今の火星では、そのまま息ができない


火星の空気はとても薄くて、ほとんど二酸化炭素なんだ

にゃんと!! 地球みたいに、すーっと息はできないの?

うん。人が息をするための酸素は、ほとんどないんだよ

しかも火星はとても寒くて、空気の押す力も地球よりずっと弱いんだ

えっ、毛皮をもこもこにしたら平気かな?

もこもこ火星ねこになれば、寒さをへっちゃらで走れるかも!

ふふ、もこもこは寒さには少し役立つかもね

でも宇宙からの強い放射線は、毛皮だけではよけられないんだ

もこもこだけじゃ、ぜんぜん足りないなんて、くやしいなあ!
住むなら、基地が大きな宇宙服になる


じゃあ、火星に住むおうちは、どんなおうち?

空気をにがさない、すごく大きな宇宙服みたいな基地だよ

大きな宇宙服? どうやって暮らすの?

中の空気の力と温度を整えて、水と空気をできるだけくり返し使うんだ

大きなお弁当箱みたい! ふたを閉めたら、中身を守れるね!

そんな大きなおべんとう、ふたが重そうだね!

いいたとえだね。電気も食べ物も、基地を守るために大切なんだ

放射線をへらすなら、基地に火星の土をかぶせる案もあるよ

おうちの屋根が、火星の土でできるんだね!
水と酸素は、火星で作れるかもしれない


水も空気も、地球からぜんぶ運ぶの?

できれば、火星にあるものも使いたいね。地下には氷がある場所が見つかっているんだ

氷を水にして、きれいにできれば、飲み水などに使えるかもしれない

火星のかき氷だー!

つめたくて、しゃりしゃりおいしそうだね!

まだすぐには食べられないよ。まず安全に使えるか調べなくちゃ

にゃんと、すぐには食べられないのかあ

火星の空気から酸素を取り出す、小さな実験機も動かされたんだ

じゃあ火星いもを育てて、おやつも作れる?

火星いも……ほくほくかなあ。まずは密閉した温室で育てる研究からだね
行くだけじゃない。元気に帰るまでが探検


火星へ行く旅も、近所へのお出かけじゃないんだ

にゃんと!! ねこじゃらしを持っていくの、わすれたら大へん!

地球と火星の場所しだいで、行きも帰りも何か月もかかることがあるよ

何か月も…。みんなと離れて、さびしくなっちゃうかも

地球からの返事も、すぐにはこないんだよね…

だから食べ物も薬も、運動する場所も必要だね

火星との通信って、すぐ返事がこないの?

すぐに返事がこないときもある。自分たちで考える力もいるんだ

そっか。ちゃんと準備すれば、なんとかなりそうだね

そのとおり。最初は、よく管理された小さな探検基地になるかもしれないね

行くだけじゃなくて、元気に帰るところまでが探検なんだね
ねこ換算

地球と火星が近いときでも、およそ5,500万kmははなれているよ

1.5mのねこジャンプなら、およそ370億回ぶんの長さなんだ

370億回!? みい、ジャンプしてたらおばあちゃんねこになっちゃう!

だから宇宙船には、長い旅を安全に続ける工夫がいるんだね
3ぎょうまとめ
-
今の火星の外では、空気が薄く酸素も少ないので、そのままでは住めない
-
火星基地は、大きな宇宙服のように空気、水、温度、放射線から人を守る
-
氷や空気を使う研究は進んでいるけれど、火星で長く暮らす方法はまだ開発中
きょうのナゾ

火星の軽い重力で、何年も元気に暮らせるの?

それって、まだ誰にも答えがわからない謎なの?

うん。博士たちも今いっしょうけんめい調べているところなんだ。みいなら、どんな未来を思う?

火星の重力は地球のおよそ38%だよ。体が長いあいだどう変わるか、もっと調べているんだ
つぎはこれ!
おとなメモ(おうちの方・先生へ)
-
ここでの「住める」は、現在の火星屋外での居住ではなく、生命維持装置を備えた密閉基地での滞在可能性を指します。自給自足の移住都市が実現する時期や、有人火星着陸の時期は未確定です。
-
火星大気は主に二酸化炭素で、地表の平均気圧は地球より大幅に低く、屋外で呼吸・加圧なしに生存することはできません。低温、放射線、ほこりも課題です。
-
MOXIEは、火星大気中の二酸化炭素から酸素を作る技術の小規模な実証です。人の呼吸やロケットに必要な量をまかなう実用設備ではありません。地下氷も、採取・浄化・輸送の技術が必要です。
-
「基地が大きな宇宙服」は、密閉、与圧、温度管理、放射線遮蔽を伝えるための単純化です。実際には電力、廃棄物処理、医療、部品交換、火星の砂ぼこりへの対策など、多数の設備が必要になります。
-
ねこ換算の根拠: 約5,500万km ÷ 1.5m = 約366億7,000万回。ねこジャンプの長さは1.5mと仮定しました。地球と火星の距離は公転位置で大きく変わるため、これは最接近時の目安です。
参考にした資料
-
NASA — Mars Facts: https://science.nasa.gov/mars/facts/
-
NASA Human Research Program — Hazards of Human Spaceflight: https://www.nasa.gov/hrp/hazards/
-
NASA — Mars Oxygen In-Situ Resource Utilization Experiment (MOXIE): https://www.nasa.gov/space-technology-mission-directorate/tdm/mars-oxygen-in-situ-resource-utilization-experiment-moxie/
-
NASA — Watch the Skies: Go Outside and See Mars!(地球と火星の最接近距離の根拠): https://www.nasa.gov/blogs/watch-the-skies/2018/07/30/go-outside-and-see-mars/
(最終更新日: 2026-08-11)