
ねえゆう、ブラックホールって なんでも すいこむ そうじきなの?

おもしろいところに気がついたね。そう思う人、多いんだよ
ブラックホールは「あな」じゃない。ぎゅっとかたまった星


黒くて まん丸だから、あなに 見えるよね。正体は もっと ふしぎなんだ

あなじゃないかも しれないの? でも、トンネルみたいに つながってそう!

そう見えるよね。じゃあ、ぎゅっと かたまる様子を 見てみようか

うん、みい、ちゃんと 聞く!

マシュマロを、手のひらで ぎゅーっと にぎってごらん

ふわふわが きえて、ちっちゃくて かたい 玉になるんだね!

おもさは そのまま。あなではなく、ものすごく おもい「星のなかま」が ぎゅっと つまったものなんだよ

ぎゅっと つまると、何が そんなに 強くなるの?

ものを 引っぱる力「重力」だよ。おもいものほど、重力は 強いんだ

じゃあ、ゆうの まわりも 重力 つよいの?

うっ……そこは、ふれないで おくれ
どうして「黒い」の? 光も にげられないから


ねえゆう、なんで「ブラック」って 名前なの?

光さえ、外に にげられないからだよ。だから、まっ黒に 見えるんだ

にゃんと!! 光って、宇宙で いちばん はやいのに?

そうなんだ。光でも、外へ 出られないほど 重力が 強いんだ

じゃあ、光なら ぴゅーっと にげられると思ったのにー!

かけっこなら、光の ほうが はやいのに!

そう 思えるよね。でも、ふちを こえると、もう もどれないんだ

ふちって、なに? ブラックホールに ふちがあるの?

あるんだ。「事象の地平線」っていう、もどれない ふちだよ

じゃあ、光さんも つかまっちゃうの!?

うん。外から 中が 見えなくなるから、「黒い」んだね
そうじきじゃない。近づかなければ、落ちない


ねえ、地球も いつか すいこまれちゃうの!? みいの おもちゃも、おやつも、みんな すいこまれちゃうの!?

……こわくなったね。ぼくが そばに いるよ

でも、しんぱい いらないよ。遠くのものを 引きよせる まほうは ないんだ

でも、そうじきみたいに すいこむんでしょ?

そうは ならないんだ。もし太陽が 同じ おもさの ブラックホールに かわっても……

うん。地球は いつもどおり、そのまわりを 回りつづけるんだ

えっ、太陽が ブラックホールに!? 近くに 黒いのが あるのに、へいきなの?

おもさが 同じなら、遠くに 働く力も 同じ。近づきすぎなければ、おちないんだよ

……おやつも、近づきすぎなければ 食べすぎないのになあ

ゆう、また おやつの話!

でも、地球は これからも 元気に 回りつづけるんだね
ねこ換算


もし太陽を ぎゅーっと つぶすと、ブラックホールになるよ。大きさは およそ6キロメートルなんだ

6キロって、どれくらい?

ねこを たてに ならべると……なんと、1万2000ひきぶんの 長さだよ

にゃんと!! ねこ 1万2000ひき! かぞえきれないー!

でも、1万2000ひきなんて かぞえられないよ!

それだけ おもい太陽が、6キロに ちぢむんだ。……おなか、すいてきたな

ゆう、また おなか すいたの?
3ぎょうまとめ
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ブラックホールは あなではなく、「ものすごく おもくて 小さい 星のなかま」
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重力が 強すぎて、光さえ 外に にげられないから、まっ黒に見える
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なんでも すいこむ そうじきではなく、近づきすぎなければ おちない
きょうのナゾ

ねえ、いちばん 大きい ブラックホールは、どうやって 大きくなったの?

銀河の まん中には、とてつもなく 大きい ブラックホールが いるんだ

とてつもなくって、どれくらい おっきいの?

とても 大きいんだ。でも、宇宙が わかいころに、どうやって そこまで 育ったのか……

それって、まだ 誰にも わからないの? はかせでも?

うん。博士たちも いっしょうけんめい 調べている 途中なんだよ

みいも、いっしょに なぞを ときたいな!
つぎはこれ!
おとなメモ(おうちの方・先生へ)
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「星のなかま」は比喩です。恒星(自ら輝く天体)そのものではなく、重い星が一生の最後に自分の重力でつぶれてできる“天体”です。超大質量ブラックホールのでき方は別の未解決問題です(下記「きょうのナゾ」参照)。
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「光より速くないと にげられない」は、脱出速度にもとづく古典的な説明です。正確には、一般相対性理論における時空の曲がりによる現象で、事象の地平線の内側からは、どんな経路をたどっても外に出られません。
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「太陽が同じ質量のブラックホールに変わっても地球は落ちない」は正確です(質量が同じなら、遠方の重力場は変わりません)。ただし実際の太陽は質量が足りないため、ブラックホールにはなりません。
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ねこ換算の根拠: 太陽(質量 約1.99×10^30 kg)のシュヴァルツシルト半径は約2.95km、直径 約5.9km ≒ 6km。ねこの体長を約50cmとすると、6000m ÷ 0.5m = 約1万2000ひきぶんです。
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本文の「6km の玉」は、正確には物質の球ではなく“事象の地平線”という境界の大きさ(直径 約5.9km)です。物質そのものは中心のごく小さな一点(特異点)に集まると考えられており、地平線は固い表面ではありません。
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「まっ黒で見えない」は、単独で存在する場合のイメージです。ガスをのみこんでいるブラックホールの周囲(降着円盤)は、非常に明るく輝きます。
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きょうのナゾの補足: 宇宙初期に超大質量ブラックホールが短期間で成長した仕組みは、現在も活発に研究されている未解決問題です。
参考にした資料
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NASA — Black Holes: https://science.nasa.gov/universe/black-holes/
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NASA — Sun Fact Sheet: https://nssdc.gsfc.nasa.gov/planetary/factsheet/sunfact.html
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Event Horizon Telescope: https://eventhorizontelescope.org/
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国立天文台 — 史上初、ブラックホールの撮影に成功(M87): https://www.nao.ac.jp/news/science/2019/20190410-eht.html
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国立天文台 — 天の川銀河中心のブラックホールの撮影に初めて成功(いて座A*): https://www.nao.ac.jp/news/science/2022/20220512-eht.html
(最終更新日: 2026-09-04)