
ねえゆう、銀河って、星がいっぱいあるところのこと?

おっ、そこに気がついたんだね。星だけじゃなくて、もっといろいろ入っているんだ
銀河は、星たちがくらす巨大な集まり


じゃあ、銀河には、ほかに何が入っているの?

たくさんの星と、ガスと、ちりが、いっしょに集まったものなんだ

ガスとちりは、そうじしたくなるようなものだね!

じゃあ、みいもそうじして、新しい星をつくるんだね!

新しい星をつくる材料で、パンの生地みたいなものだよ

星づくりの材料があるんだね!

星が家で、ガスとちりが次の家の材料。そんな大きな町だと思ってごらん

星がいっぱいの町なら、夜でもピカピカに明るいんだー!

それがね、星と星のあいだは、とんでもなく広くて暗いんだ。でも、重力がみんなを引き合っているよ

家がすかすかの町なの? ちょっと心配……

重力があるから、ばらばらにならないんだね!
地球は「天の川銀河」の中にいる


じゃあ、みいたちの星は、どの銀河にいるの?

ぼくたちがいるのは天の川銀河。うずまきの形をした銀河だよ

太陽も地球も、うずのどこにいるの?

どちらもその円ばんの、中心から遠くはなれた場所を回っているんだ

よし、外まで飛んでいって、記念写真をとってくる!

光の速さで行っても、何万年もかかる遠足だねえ。ふわ……

ゆう! ねないで! 銀河の形、ちゃんと知りたいよ!

えっ、起きてるよ。森の中にいると、森ぜんぶの形は見えないよね

森の中から、森の地図をつくるんだね!

だから、星やガスの場所を1つずつ測って、少しずつ地図にしているんだ

少しずつなら、銀河の形がわかってくるんだね!
銀河には、うずまき・丸い形・でこぼこ形がある


銀河って、ぜんぶうずまきなの?

ううん。丸っこいものや、形のそろわないでこぼこのものもあるんだ

うずまきじゃない銀河も、ちゃんと銀河なんだね!

そうそう。ココアにミルクを入れて、くるっとまぜたもように似ているよ

ココアみたいに、銀河もずっと同じもようなの!?

……ココアの話をしたら、おやつもほしくなってきたねえ

ゆう! いま銀河の形より、おやつを考えてたでしょ!

ごめんごめん。銀河は、ずっと同じ形のままじゃないんだ

何が銀河の形を動かすの?

ガスから新しい星をつくったり、ほかの銀河と近づいて形を変えたりするよ

銀河も、おともだちに会いに行くんだ!
銀河の数は、どうやって数えるの?


ねえ、宇宙の銀河ぜんぶで、いくつあるの!?

望遠鏡で空のごくせまい場所を、うんと長く見つめた写真があってね

その写真の小さな四角から、まず数えるの?

その小さな四角の中だけで、銀河が1万個くらい写ったんだ

にゃんと!! ちょっとの場所に、1万個!?

広い砂浜で、わくを置いてつぶを数え、全体を予想するのと似ているね

砂浜のつぶまで数えるの!?

少なくとも数千億個は確認済み。暗くて写らない銀河も数に入れると、約2兆個という研究もあるんだ

光が届く範囲しか見えないんだ……その外がわからないの、ちょっぴりこわいな

……うん。ぼくはここにいるよ

望遠鏡の力や、どこまでを1つの銀河と決めるかでも、答えが変わるんだね!
ねこ換算


1個ずつ数えたら、みいでも数えられる?

1秒に1個ずつ、休まず数えたとしてみようか。数千億個のほうでね

休まずって、ごはんもお昼ねもなし?

1,000億個なら、およそ3,200年。ごはんもお昼ねもなしで、だよ

にゃんと!! みいのお昼ねが3,200年ぶん、なくなっちゃう!

よかった! みいが数え続けなくてもいいんだね!

約2兆個のほうで数えると、6万3,000年くらいかかる計算だよ

3,200年と6万3,000年って、ぜんぜんちがうー! だから、銀河の数はまだはっきりしないんだね?
3ぎょうまとめ
-
銀河は、たくさんの星とガスとちりが、重力でまとまった巨大な集まり
-
地球は、うずまきの形をした天の川銀河の中にあり、中心からははなれている
-
光が届く範囲に少なくとも数千億個。暗い銀河まで足すと約2兆個という推定もある
きょうのナゾ


いちばん最初の銀河って、どうやってできたの?

新しい望遠鏡が、ずっと昔の小さな銀河のすがたを見つけはじめているよ

どのように生まれて、どれくらい速く育ったのかも、わかってきたの?

あっ、それって、まだ答えが決まっていないなぞなんだね?

うん。そこはまだ調べているところだよ。答えが見つかる日を楽しみにしようね
つぎはこれ!
おとなメモ(おうちの方・先生へ)
-
銀河は、恒星、星間ガス、ちり、恒星の残骸、惑星系、そしてダークマターハローなどが重力でまとまった系です。本文では小学生向けに「星・ガス・ちり」を中心に説明し、ダークマターには触れていません。
-
銀河には明確な「端」がありません。どこまでを銀河に含めるかは、恒星成分で見るか、ガスやダークマターハローまで含めるかで大きく変わります。本文の「町」のたとえに、境界線や壁があるという意味はありません。
-
「重力でまとまる」は銀河群・銀河団にも当てはまります。どの階層を1つの天体・構造として数えるかは、区別して考える必要があります。
-
天の川銀河の大きさや星の数は推定値です。恒星円盤の直径はおよそ10万光年、星の数は1,000億〜4,000億個など、幅のある値が使われます。太陽系は中心でも円盤の端でもなく、中心から離れた場所にあります。
-
うずまきの腕を「ミルクの渦」にたとえていますが、腕は同じ星だけでできた固定の帯ではありません。星やガスが出入りする、密度の高い領域として理解してください。
-
本文の「小さな四角に1万個」は、Hubble Ultra Deep Field など、ごく狭い領域を長時間観測した深宇宙画像に写った銀河数を指します。空全体を直接数えた数ではありません。
-
銀河の総数は、深宇宙画像から得た明るさ・質量・赤方偏移ごとの個数密度を、観測可能な宇宙へ外挿して求めます。「約2兆個」は2016年の研究による推定で、当時の望遠鏡では直接見えない暗く小さい銀河をモデルで補った値です。約90%が直接観測できない銀河とされ、確定値ではありません。
-
銀河数は、銀河と認める最低の明るさ・質量、低表面輝度銀河の補正、赤方偏移、宇宙論モデルによって変わります。銀河は合体するため、単位体積あたりの数も宇宙の時代によって一定ではありません。
-
遠くを見ることは過去を見ることでもあり、深宇宙画像には異なる時代の銀河が同時に写ります。「現在の宇宙を一斉に撮った個数」と単純化しないでください。
-
記事中の数は、光が届く「観測可能な宇宙」に限った話です。その外側については光が届かず、宇宙全体の広さも確定していません。
-
ねこ換算の根拠: 1秒に1個数え続けると仮定し、1年を365.25日(31,557,600秒)として計算しました。1,000億秒 ÷ 31,557,600 ≒ 3,169年、2兆秒 ÷ 31,557,600 ≒ 63,376年。食事も睡眠もしない架空の計算で、銀河総数の確定値を示すものではありません。
参考にした資料
-
NASA Science — Galaxies: https://science.nasa.gov/universe/galaxies/
-
NASA Science — Hubble’s Deep Fields: https://science.nasa.gov/mission/hubble/science/universe-uncovered/hubble-deep-fields/
-
NASA Science — The Hubble Ultra Deep Field: https://science.nasa.gov/asset/hubble/the-hubble-ultra-deep-field/
-
ESA/Hubble — Observable Universe Contains Ten Times More Galaxies Than Previously Thought: https://esahubble.org/news/heic1620/
-
Conselice et al. — The Evolution of Galaxy Number Density at z < 8 and Its Implications: https://esahubble.org/static/archives/releases/science_papers/heic1620/heic1620a.pdf
-
ESA — Euclid overview: https://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/Euclid_overview
-
NASA Science — Webb and the Early Universe: https://science.nasa.gov/mission/webb/early-universe/
(最終更新日: 2026-08-11)