4コマ「氷の下の海に魚はいる? エウロパのなぞ」。1コマ目みい「エウロパの氷の下の海には、魚がいる?」、2コマ目ゆう「海がある可能性は高いと考えられているけど、魚や生命はまだ確認されていないよ」、3コマ目みい「あっ! 網、網!」、4コマ目みい「今日の発見! 手袋は魚じゃなかった!」
みいみい

ねえゆう、こおりの月の下に海があって、そこにお魚がいるってほんと?

ゆうゆう

そこに気がついたんだね。海がありそう、まではわかってきたんだ

エウロパは、木星のそばを回る氷の月

氷の下の海に魚はいる? エウロパのなぞ(エウロパは、木星のそばを回る氷の月)
みいみい

あの白いつきが、エウロパなの?

ゆうゆう

そうだよ。あの白いつきが、木星もくせいのまわりを回る「エウロパ」なんだ

みいみい

にゃんと!! すじすじ模様もようがある!

ゆうゆう

表面ひょうめんは、ぶあついこおりにおおわれているんだ。地球ちきゅうの月とはちがって、水の氷なんだよ

みいみい

木星のアイスクリームなら、ひと口だけ!

ゆうゆう

アイスクリームの表面はかたくても、中は少しやわらかいことがあるよね

みいみい

表面はかたくて、中は少しやわらかいの?

ゆうゆう

とってもつめたいし、何千kmもあるから、おやつには大きすぎるねえ

みいみい

たしかに、みいの口じゃ食べきれないね!

氷の下には、世界せかいじゅうにつながる海がある?

氷の下の海に魚はいる? エウロパのなぞ(氷の下には、世界じゅうにつながる海がある?)
みいみい

にゃんで、氷の下に海があるってわかるの?

ゆうゆう

じつはね、海を直接ちょくせつ見たわけじゃないんだ

みいみい

えっ、海を見ていないのに、あるって考えたんだ!

ゆうゆう

氷のひびれや、木星のまわりの磁気じき変化へんかから、そう考えられているんだよ

みいみい

じきって?

ゆうゆう

目に見えない、てつをひきつける力のことだよ。しおをふくむ水があると、それが少しわってつたわるんだ

みいみい

氷に耳をくっつけたら、お魚の、ぷくぷくって音がするんだね!

ゆうゆう

ふたをけられない大きなおなべの中身なかみを、外から伝わるねつや音で考えるようなものだよ

みいみい

おなべの中身を、音で考えるなんて!

ゆうゆう

今の探査機たんさきは、海の音を聞いたわけじゃないんだ。手がかりをあつめて、そうかもしれないと考えているんだよ

みいみい

なるほどー、こっそり調しらべてるかんじなんだね

木星に引っぱられて、海があたたまる

氷の下の海に魚はいる? エウロパのなぞ(木星に引っぱられて、海があたたまる)
みいみい

海があっても、こおっちゃわないの?

ゆうゆう

エウロパは、木星の強い重力じゅうりょくに引っぱられて、回るたびに少し形が変わるんだ

みいみい

回るたびに、エウロパの形が変わるんだね!

ゆうゆう

木星は大きな重力で、しずかに引っぱっているんだよ

みいみい

木星が、大きなねこじゃらしでエウロパをゆらすの!?

ゆうゆう

やわらかいおもちを、何度なんどしたりのばしたりすると、少しあたたかくなるよね

みいみい

それとおんなじで、エウロパもあたたまるんだ!

ゆうゆう

そう。この熱が、海がこおりきらない理由りゆうのひとつと考えられているよ

みいみい

海のそこにも、地球のふかい海みたいな熱があるかもしれないんだね!

ゆうゆう

海の底に、地球の深い海みたいな熱があるかもしれない、と考える博士はかせもいるんだ

魚より先に、小さな生命せいめいのしるしをさがす

氷の下の海に魚はいる? エウロパのなぞ(魚より先に、小さな生命のしるしをさがす)
みいみい

エウロパ魚つりだー!

ゆうゆう

ふふ、気持ちきもちはわかるけど、大きな魚がいる証拠しょうこはまだ、ひとつもないんだ

みいみい

証拠がないってことは、海はからっぽなの?

ゆうゆう

……心配になったんだね。ぼくは、みいのとなりにいるよ

みいみい

みい、魚つりのつもりだったのに、調べものからなの!?

ゆうゆう

空っぽとはいえないよ。まずは、生命が使つかえそうな材料ざいりょうを調べるんだ

ゆうゆう

海と地表の間でものが行き来するしるしも、そっと調べるんだ

みいみい

くらい池なら、いきなり魚を探さないの?

ゆうゆう

そう。水のにおいや小さなあわおよいだあとを見るようなものだね

みいみい

魚つりなのに、においや泡から!?

ゆうゆう

NASAの探査機たんさき「エウロパ・クリッパー」が、氷や海の環境かんきょうを調べるんだよ

ゆうゆう

そして、生命がくらせそうかをたしかめるんだよ

みいみい

魚がいるかどうかを確かめる前に、くらせそうかを調べるんだね。みい、てそう!

ねこ換算

氷の下の海に魚はいる? エウロパのなぞ(ねこ換算)
ゆうゆう

エウロパのはばは、体長50cmのねこがならんだら、およそ624万ぴきぶんなんだ

みいみい

にゃんと!! そんなにたくさん!

ゆうゆう

氷の下の海を調べるのは、とっても大きなかくれんぼなんだよ

3ぎょうまとめ

  • エウロパは木星を回る氷の月で、氷の下に液体えきたいの海がある強い証拠が見つかっている

  • 木星の重力による引っぱりが、海のこおりきらない理由のひとつと考えられている

  • 魚や生命が見つかったわけではなく、探査機は今、くらせる環境の手がかりを調べている

きょうのナゾ

みいみい

海に、どんな生き物がいるかは、まだわからないの?

ゆうゆう

うん。まだ答えは決まっていないんだ

みいみい

海の熱や材料がどれくらいあるか、氷はどれほどあついかも調べるんだね!

ゆうゆう

そうだよ。これからの探査で、少しずつわかっていくよ

つぎはこれ!

おとなメモ(おうちの方・先生へ)

  • エウロパの地下海は、ガリレオ探査機の磁場観測・表面地形・重力データなど複数の証拠にもとづく有力なモデルです。海を直接観測・採取したわけではありません。

  • 「木星の重力が海をあたためる」は、エウロパの軌道と他の衛星との重力相互作用で生じる潮汐変形が内部摩擦を生み、熱源になりうるという単純化です。海の熱収支や海底活動の実態は未確定です。

  • 液体の水・化学的な材料・エネルギー源は生命にとって重要な条件ですが、それらがそろえば生命が必ず生まれるわけではありません。エウロパで生命の証拠は確認されていません。

  • 「魚」は子供の疑問の入口として使っていますが、科学的な探査の第一目標は大型生物ではなく、生命がくらせる環境や微生物のしるしです。

  • ねこ換算は、エウロパの平均直径約3,122kmと、ねこの体長50cmを仮定した概算です(3,122,000m ÷ 0.5m ≒ 624万匹)。エウロパは完全な球ではなく、ねこの体長にも個体差があります。

参考にした資料

(最終更新日: 2026-09-03)